心残りは毎週掲載のIIJ会長の鈴木幸一さんのコラムを読めなくなることであった
深く広く思考された文章に感銘をいただいたコラムであった
インターネットの商用化に先駆けとなった経営者である
先日 朝日朝刊の「耕論」欄に氏のコラムが目にとまった
読んで終わりーーにしてはもったいない指摘なので そのまま保存すことにした
インターネットイニシアティブ会長・鈴木幸一さん 談 朝日新聞9/7 記事 耕論から
「深刻な問題があります。一つは日本ではプライバシーに神経質になりすぎること。
さらに日本が弱者に徹底して優しい国だということです。
IT化が進むと、まず使えない弱者に配慮し、IT化を遅らせたり昔ながらの仕組みを残したりする。
二つの社会インフラが必要でコストが高くなり、遅れた仕組みもそのまま残ってしまう」
――ネット時代の日本の未来に、希望はありますか。
「どんな希望を抱くかによります。平穏でつつましく快適に暮らすなら、日本はとてもいい国です。
ただ、志や野心を持って何かを実現しようとしたら難しい。
日本では、みんな競争が嫌いになっちゃったからね」
――人の育て方から変える必要があるのでしょうか。
「GAFAに集まるエンジニアたちは、高い基礎学力と途方もない気力や体力があり、『これがしたい』という野心、よこしまな心がすごく大きい。
だから一人ひとりが面白い。
それが類いまれなサービスを生み出す源泉となっています。私も交流があったアップル創業者のスティーブ・ジョブズらは『変人』でした。
日本では、みな小さくまとまりすぎています。
もっと変わった子を許容する社会や教育システムが必要です」
2023/11/7